クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

仕事の原点とは何か

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何となく仕事って何だろう、とか働くって何だろうって考えていたら、たまたま新聞でそういう記事を見かけました。

ということで、今回は仕事というテーマについて書きたいと思います。

 

読売新聞の人生案内というコーナーで、60代前半の男性が仕事の辞めどきについて相談をしていました。

大まかに内容を書くと、60代前半の男性会社員が妻の通院を優先するために今の仕事を辞めるべきか、それとも体力の続く限り仕事を続けた方がいいのか、という相談です。

これに対する回答なんですが、哲学者の鷲田清一氏が、生活のため稼ぐという差し迫った必要がなければ、一度、仕事の原点に返って考えてみてはどうか、と提案していました。

 

以下、回答部分を引用します。

 

 もし生活のために「稼ぐ」という差し迫った必要がないのでしたら、いちど「仕事」の原点に返って考えてみませんか。

 

 自分のためだけに働くということは、ありそうで実はありえません。物を作って売るのも、右から左へと回すのも、だれかがそれを食べたり使ったりするからです。

 

(中略)

 

 そのように他の人の必要に応えるからこそ物は売れ、仕事は成り立つのです。その意味で働くことは稼ぎであるだけでなく、務めでもあるのです。

 

 そういうふうに仕事を捉えるなら、夜勤を続けるのも、奥様の介護に集中するのも、いずれもまぎれもない「仕事」です。

 

(中略)

 

 そして仕事はもう一つ、毎日の暮らしにめりはりをつけてくれるものでもあります。

 

 このことも含めて、いちど仕事の原点から考え直してみたらどうですか。

 

出典:読売新聞 朝刊 人生案内 2018年6月10日

 

仕事っていうとよく、月収や年収という「稼ぎ」の部分に意識がいってしまいます。でも、仕事の原点ってそうじゃないよねってことでしょうか。

 

「稼ぎ」も大事だけど、「務め」という視点の方がもっと大事。

 

ちなみに「務め」というのは、ある立場の人や集団が社会的、道徳的に当然行うべきだとされていること。

 

私は、これを使命と捉えました。

 

つまり、使命感を感じることのできる方を選択しなさい、って問いかけているんじゃないでしょうか。

そして、もう一つの視点として、生活にめりはりを与えるもの、という点にも言及しています。

 

「稼ぎ」以外にも「務め」や「めりはり」という点を踏まえて仕事を選ぼう。

 

これが鷲田清一氏のメッセージなのかなって思いました。