クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

詩仙堂に行ってきたよ

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所用で京都へ行ったついでに詩仙堂に寄ってきました。前回、初めて行った時は秋頃だったので、今回はまた違った庭の表情が楽しめました。

昨年初めて訪れた時は、友人に誘われて一緒に行ったのですが、その雰囲気の良さに驚くとともに、いつまでも滞在したいと思わせる空間でした。

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素晴らしく綺麗で整った庭がとても魅力的です。加えて、鹿威しの一種である添水の音が聞こえてきます。

添水は、詩仙堂の庭園に一定のリズムで竹が石に打ち付けられる音を提供します。添水はもともと鳥獣を追い払うために作られました。が、風流な音を好む文化人が庭園の装飾として設置をするようになったそうです。

詩仙堂本堂の座敷から庭園を眺める時、二種類の音が聞こえてきます。一つは、庭園の脇にある小さな滝から流れる水の音。これは常に聞こえる状態で、空間に緩やかな落ち着いた雰囲気を運んできます。

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もう一つは、添水の竹が石に打ち付けられる音です。これは20秒から30秒間隔で聞こえてきます。少し高い音域なので、空間に不安定で張り詰めた雰囲気をもたらします。そうです。これは緊張と緩和ではないでしょうか。

詩仙堂本堂の座敷から漫然と庭を眺めている人間に対して、ある種のリズムを提供することで、庭園という空間を多面的に観察するきっかけを提供しているのかもしれません。

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詩仙堂本堂の座敷から添水が見えない仕組みになっていることにも触れておきたいと思います。座敷から添水が見えている場合、次の音がいつなるのか分かってしまうため、空間に与える影響が小さくなってしまいます。

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加えて、その動きに目を奪われて庭園本来の美しさを見逃してしまうかもしれません。敢えて見せないで音だけを聞かせる。添水の美学を忘れないようにしたいと思いました。

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