クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

アインシュタインの直筆メモから幸せの秘訣を考える

E = MC Squared

先日、物理学者アルベルト・アインシュタインの直筆メモがオークションにかけられ、2億円の値がついたことが話題になりました。

私としては値段よりも直筆メモの内容の方に興味がそそられたので、その内容を少し見ていきたいと思います。加えて、アインシュタインの過去の名言にも触れて、そこから人生に役立つ何かについて考えてみたいと思います。

 

直筆メモは2枚ありました。

一つ目は、「穏やかでつつましい生活は、成功を追求するせいで常に浮き足立っているよりも、より多くの幸福をもたらす」と書かれたメモで、157万ドルで落札されました。二つ目は、「意思があれば道は開ける」と書かれており、24万ドルで落札されました。

こうして見るとメモの内容によって落札額に差が出ています。もし私が落札するとしても一つ目のメモの方がほしいですね。二つ目は、古くからある一般的な格言ですし、アインシュタイン独自の幸福論的な感じが出ていませんね。

アインシュタイン自身は、少なくとも勤務先のスイス特許庁で仕事をしながら5つの重要な論文を発表した年(1905年)までは、「穏やかでつつましい生活」を送っていたと思います。それ以降は徐々に有名になり、「成功を追求するせいで常に浮き足立っている生活」になっていったのかもしれません。

一つ目のメモの言葉は、自分自身の半生を振り返って気づいた、彼なりの幸福論だったのかもしれません。地位、名誉、名声、成功というものを望むタイプの人間ではなかったと推察されます。

内面を重視する生き方、他人と比較しない生き方というのは、私の理想とする生き方なのですが、いかんせん、資本主義な世の中では、少数派になりがちです。そこまで自分を貫く勇気もありません。やはり他人と比べた方が分かりやすいし、あの人と比べればマシ、という俗な自分がいることも確かです。どうしても下を見てしまいます。承認欲求を捨て去ることができない自分がいて、名声や成功を求めてしまう。うーん、どうしたものか。

生き方に関するアインシュタインの名言は他にもあります。

I believe that a simple and unassuming manner of life is best for everyone, best both for the body and the mind.

シンプルで控えめな生き方が、だれにとっても、体にも、心にも、最善であると信じています。

 

Few are those who see with their own eyes and feel with their own hearts.

自分自身の目で見、自分自身の心で感じる人は、とても少ない。

 

It is high time that the ideal of success should be replaced by the ideal of service.

成功という理想は、そろそろ奉仕という理想に取って替わられてしかるべき時だ。

 

Everything should be made as simple as possible, but not simpler.

ものごとはできるかぎりシンプルにすべきだ。しかし、シンプルすぎてもいけない。

 

Life isn’t worth living, unless it is lived for someone else.

誰かの為に生きてこそ、人生には価値がある。

 

Reading, after a certain age, diverts the mind too much from its creative pursuits. Any man who reads too much and uses his own brain too little falls into lazy habits of thinking.

ある年齢を過ぎたら、読書は精神をクリエイティブな探求から遠ざける。本をたくさん読みすぎて、自分自身の脳を使っていない人は、怠惰な思考習慣に陥る。

固定観念や偏ったものの見方を嫌う、利他的で謙虚な心の持ち主であることが伺えます。

最後に私が一番好きな言葉というか、文章を引用して終わりたいと思います。問題解決よりも問題発見・設定が大事、ということを指摘した文章なんですが、逆に言うと問題を適切に理解して定義できれば、それでもう9割くらい解決しているとも言えますよね。

Einstein remarked that creativity is all about asking the right questions. When asked what he would do if given one hour to save the world, Einstein replied that he would spend 55 minutes to understand and formulate the problem, and 5 minutes to execute the solution.

Einstein said,“The formulation of the problem is often more essential than its solution…. If I had one hour to save the world, I would spend the first 55 minutes defining the problem and the last five minutes solving it.”

アインシュタインは、創造性は適切な問いをすることが全てであると述べた。彼は、世界を救うために1時間与えられたらどうするのかと尋ねられた時、問題を理解して考えを練るのに55分、解決策を実行するのに5分かかるだろうと答えた。

アインシュタインは、 「問題に対する適切な理解と設定は、その解決策よりもしばしば重要であり、私が世界を救うのに1時間あれば、問題を定義するのに最初の55分、それを解決するのに最後の5分を使う。」と述べた。

参考文献:

アインシュタインのメモ、1億7700万円=東京滞在中の「幸福論」落札:時事ドットコム

アインシュタインがホテルのボーイに渡したメモ 2億円余で落札 | NHKニュース

アインシュタインの英語の名言・格言集。英文と和訳! | 癒しツアー | Page: 2