クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

龍馬伝全48回を観た感想

Ryoma Sakamoto

NHK大河ドラマ龍馬伝』をNHKオンデマンドで約2カ月かけて観たので、その感想を書こうと思います。友達から勧められて見てみたのですが、本当に良い作品だと思いました。

自分の好きな俳優が数多く出ているのも気に入った理由のひとつです。岩崎弥太郎役の香川照之武市半平太役の大森南朋岡田以蔵役の佐藤健など、他にもたくさんいますけど、演技力が高く、存在感のある役者さんが出演していて毎回、ドラマに引き込まれました。

映像の質感やカメラワークがNHK大河ドラマにしては独特だと感じました。少し調べた所、映画のフィルムにコマ数が近い、プログレッシブ方式のカメラを使用して撮影しているそうです。他にも手持ちカメラでの撮影が多く、10分以上の長回しが当たり前の現場だったとか。演出の大友啓史、おそるべし。

肝心の内容についてですが、わずか150年前の日本のこととは思えないというか、本当にこういう人達がいたんだろうか、という感じでした。

司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んだり、学校の日本史の授業で習った部分もあったので大体のあらすじは知ってはいたものの、改めて驚くことが多かったです。

特に坂本龍馬という人物が魅力的すぎて、まあドラマなので多少の脚色はあったと思いますが、その行動力、企画・発想力、柔軟性、先見性は際立っていたと思います。根底にあるのは、土佐藩の上士と下士という階級制度に対する強烈な問題意識や異国から日本を守るという志だと思います。そういう熱い想いを見せつけられると、たいした問題意識もなく、志と呼べるものを持たずに毎日だらだら生きている自分が情けなくなってきます。といいつつ、今日もだらだら生きてしまっていますが。。

このドラマの中盤から後半にかけて「日本の新しい仕組みを作らんといかん」という話が出てきます。今の日本も閉塞感がありますよね。新しい仕組みを考える時期に来ているのではないでしょうか。

閉塞感の原因の一つは、社会システム、特に政治のシステムがうまく機能していないからではないでしょうか。政治家と官僚は、本人と代理人の関係ですが、代理人の方に専門性が高く、優秀な人材が集まっています。実質的に代理人が国を動かしている状況ではないでしょうか。

防衛省PKO日報問題も政治学プリンシパル=エージェント理論でいうところのエージェンシー・スラック(エージェント(官僚)が自身の利益を優先した行動をとってしまうこと)が生じていると捉えることができます。

政治家の質が悪くなっているのはもちろんですし、官僚制度や議会制民主主義がうまく機能していないように思います。地方自治も末期の様相を呈しています。

坂本龍馬が現代の日本にいたら、どのような現代版「船中八策」を考えるのか。官僚制度や議会制民主主義に代わる新しい仕組みにはどのようなものがあるのか。そんなことをふと考えてしまいました。