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クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

ものづくり工房に見学に行ってきた話

先日、関西地方のある「ものづくり工房」を見学してきました。少し思うところがあるので、今回は「デジタルなものづくりとその周辺」について書きたいと思います。ここで言う「ものづくり工房」とは、レーザー加工機3Dプリンタ、UVプリンタ、CNCルーターのようなコンピューター制御で材料を加工できるデジタル工作機械を比較的安い値段で利用できる工房のことを指しています。

僕は、元WIREDの編集長クリス・アンダーソン氏の『MAKERS  21世紀の産業革命が始まる』を読んでから、DIYとは違うレベルでの個人による「ものづくり」に注目しています。

『MAKERS』では、インターネットの普及により個人レベルで資金調達が容易になったことや顧客を見つけ易くなったことが触れられています。加えて、これまで高価だった開発ツールの値段が劇的に下がったことなどから、製造業への参入が容易になっていることが語られています。

この本は、どちらかと言うと真剣に商売をしたい人向けの話でしたが、趣味レベルで「ものづくり」をしている人達にとっても現代は恵まれている時代だと考えています。なぜなら、以下の4つの理由が考えられるからです。

  • 冒頭のようにデジタル工作機械を利用できる工房が増えていること
  • 低価格で扱いやすいハードウェア(ArduinoRaspberry Piなどの小型コンピュータとセンサー類)の充実
  • 開発ソフトウェア(特にFusion360などの高機能なCADが実質的に無料で利用可能)の低価格化
  • InstructablesThingiversのようなサイトで「デジタルなものづくり」に関するノウハウの共有化が進む

この流れは非常に面白そうなので乗っかりたいのですが、何を作ればいいのかが分からないという初歩的な問題を抱えています。環境、技術、ツールが揃っていることは分かります。でも、僕は一体何を作ればいいのか。

この問題の原因の一つは、既製品を買うことに慣れてしまっていることがあると思います。自分で試行錯誤して時間をかけて作るより買ってしまった方が安いし早いし、質もそこそこだったりするので。

この問題の解決方法の一つとして、身近な問題を解決することから初めてはどうか、というものがあります。例えば、家でトイレに行こうとすると誰かが必ず入っているので、誰かが使用中の時はスマホに通知してほしいとか。観葉植物に水をやるのを忘れるので、地中の水分量が減ってきたらスマホに通知してほしいとか。

これらは、ArduinoRaspberry Piとセンサー類を組み合わせれば割と簡単に実現できると思います。ただ、自分も含めて初心者の人にはこれでもハードルが高い場合があるので、自分の技術力に見合ったちょうどいい課題や問題を見つけることが最初にやるべきことなのかもしれません。そうじゃないと挫折してしまいますしね。

まあ、趣味レベルでやろうとしているので、結局は忙しい毎日の中でどれくらいそういうことに情熱と時間をかけられるか、ということだと思います。そして、常に技術を追いかけておいて、日頃感じている不便なことといかに結びつかられるか、というのも重要だと思います。