クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

これから「転職エージェントあるある」の話をしよう

Careers board game

久しぶりにどうでもよい話シリーズなので、忙しい方はスルーしてください。

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先日、カフェでコーヒーを飲んでいた時に隣に居た男性二人組の会話が耳にはいってきた。盗み聞きをしようとした訳ではなく、店内には僕と二人組の男性しかいなかったので自然と会話が聞こえてきた。好むと好まざるとに関わらず、僕はそれを受容しなければいけなかった。

二人組の男性の一人は、スーツ姿で30代くらいの中肉中背のビジネスマン。もう一人は私服で50代くらいの少し冴えない感じの男性。スーツ姿の男性が、私服の男性に職歴、取得資格、希望の職種等を質問していたので、この二人が転職エージェントと求職者であることはすぐに分かった。ただ、この事実について僕は何も興味を持っていないし、何かを言う権利もない。

おそらく始めて面会したであろう転職エージェントと求職者は、ぎこちないやりとりを続けていたが、一通りの会話のキャッチボールを終えた。数秒の沈黙の後、転職エージェントは「今回ご紹介する案件ですが」と切り出し、従業員数、売上、設立年月日、資本金等の会社概要、技術的な優位性、その会社がどのようなポジションで求職者を迎え入れる用意があるのかを途切れることなく滔々と喋り続けた。

すると、僕はこの状況に既視感を感じた。僕も転職エージェントを利用した経験があるのだが、全く同じだった。職歴等を質問されてから、会社を紹介してもらう。正確に言うと、会社の紹介の仕方が同じだった。資料は何も見せずに口頭だけで、淀みなく会社の情報を裏事情も含めて事細かに話す様は、転職エージェントの見せ場と言わんばかりで面食らった記憶がある。その求職者も少し圧倒されていた様子だったので、彼の気持ちが少し分かる気がした。

求職者は、紹介された案件が意に沿わなかったようで、やんわりと断る方向で話を進めていた。悪くない選択だ。会社の良さを滔々と聞かされた後にそれを断ることはなかなかできることではない。心苦しさも少しはあるだろう。今なら僕は彼と友達になれるかもしれない。

転職エージェントも案件の良さをアピールして喰い下っていたが、求職者はなんとか案件を断ることに成功した。カフェに静謐な湖畔のようなときが訪れた。

が、それはほんの束の間の出来事だった。転職エージェントはおもむろに「誰か元気な方を紹介していただけませんか?」と言いだし、頭を下げたのだ。僕はこのパターンを経験したことがなかったので内心驚いたが、転職エージェントも必死なのだろうと推察した。ただ、求職者に求職者を紹介させるってどうなんだろう、という素朴な疑問や「元気な方」という表現が苦し紛れに出てきた表現として面白すぎて、吹き出しそうになったことは秘密だ。

僕がこの会話を聞いて言いたい事は一つだけだ。

ただ、一つだけ。

 

 

「カフェで転職面談はやめましょう」

 

 

個人情報や会社の機密情報がダダ漏れだから止めといた方がいいでしょう。会社の会議室でやってください。僕は口が固いから誰にもいいませんけど。ブログのネタにするくらいですかね。