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クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

社会人になって気づいたこと:サード・プレイスの重要性

思索

Education postcard:  "Learning comes from community interaction"

3月ということで就職活動に関する記事や新社会人向けの記事を見かけるようになってきたので、私も働き始めてから気づいたことを書こうと思います。今回はサード・プレイスについて取り上げます。

サード・プレイスとは何か?

端的に言うと自宅と職場以外の居心地の良いコミュニティのことです。社会学者レイ・オルデンバーグによると以下の8つの特徴を備えたコミュニティのことをサード・プレイスと定義しています。

中立領域
サード・プレイスの構成者は義務感からそこにいるのではない。彼らは、経済的、政治的、法的に縛られること無く、喜んでやってくる。

平等主義
サード・プレイスは、個人の社会における地位に重きをおかない。経済的・社会的地位は意味がなく、ありふれていることが許容される。サード・プレイスでは参加するために、何も必要条件や要求がないこと。

会話が主たる活動
遊びココロや楽しい会話がサード・プレイスの活動のメインフォーカスである。会話のトーンは気軽で、ユーモア、ウィットがあり、優しい遊びココロは高く評価される。

アクセスしやすさと設備
サード・プレイスはオープンで、みなが訪れやすい環境。柔軟で親切で、集まる人のニーズにこたえるところ。

常連・会員
サード・プレイスは、常連がいて、空間やトーンを形成する。その場所らしさを彼らがつくる。新たな訪問者を惹きつけて、新参者にも優しいところ。

控えめな態度・姿勢
サード・プレイスは、健全である。その中には無駄遣いや派手さはなく、家庭的な感じ。偉ぶったり、排他的であってはいけない。いかなる個人、あらゆる階層の人を受け入れる。

機嫌がよくなる
サード・プレイスでの会話のトーンは、けっして緊張や憎悪を生んではいけない。その代わり、陽気でウイットに富んだ会話、気さくな冗談は歓迎される。

第2の家
サード・プレイスにいる人たちは、しばしばあったかい感情を共有する。あたかも同じ家に暮らす者同士のように。この場所に根ざしている感情を持ち、精神的に生まれ変わることを得る。

出典:サード・プレイス - Wikipedia

働き始めてから1〜2年は、仕事を覚えるのに大変で自宅と職場を往復するだけになると思います。仕事が順調な時はそれでいいと思うのですが、ストレスを溜め込んだり、悩みを抱えたりする時にサード・プレイスは精神的な支えになってくれるかもしれません。

オルデンバーグの定義するようなコミュニティに所属できれば理想的ですが、そういう場所を見つけるのは少し難しい気もしています。ポイントは、ファースト・プレイス(自宅)やセカンド・プレイス(職場)とは全く関連がなく、束縛が激しくない居心地の良いコミュニティという部分だと思います。

私の場合は、囲碁を打つという趣味があったので、当時住んでいた会社の寮の近くにある碁会所に行っていました。平均年齢70歳くらいのおじいちゃんばかりでしたけど、一人だけ20代だったので可愛がってもらえましたし、囲碁を打って取り留めのない会話をするだけで、気分転換もできました。居心地も良かったですね。

私の経験上、職場でのサークル活動はサード・プレイスとしてあまりオススメできません。職場でフットサルのサークルに所属していたのですが、やはり会社の延長線上というか、上司、部下の関係を持ち込まざるをえない部分もあるので、気を遣います。飲み会もセットであることが多いので、そうすると職場の噂話や愚痴になりますしね。まあ、サード・プレイスとして適当ではないというだけで、職場の人たちと交流して仲良くなるのは仕事を円滑に進める上で良いと思います。ただ、そういう活動はセカンド・プレース(職場)の延長線という意識は持っておいた方がよいと思います。

これは首都圏に住む方限定になってしまいますが、六本木ライブラリという会員制の図書館がサード・プレイスとしてオススメです。六本木ヒルズの49階にある図書館なのですが、図書館が主催するセミナーやワークショップを通して他の会員の方と知り合いになれますし、そういう場所に参加する方は、向学心旺盛で自分の軸を持った人が多かったように思いました。異業種の方と交流することで視野も広がりましたし、とても居心地が良かったですね。月会費は高めですが。。