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クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

第4回なら国際映画祭に参加した時の話

映像作品

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昨年9月に人生で初めて映画祭に参加したので、参加しようと思ったきっかけ、映画祭の概要、参加してどう思ったのかを中心に書こうと思います。

なぜ映画祭に行こうと思ったの?

趣味で映像の編集をするようになってから、映像制作の現場や作り手にも興味がでてきました。映画祭では上映後に映画監督の挨拶やQ&Aセッションなどがあり、映像制作の現場や裏側について話が聞けるのではないかと思い、参加してきた次第です。

なぜ「なら国際映画祭」なの?

まあ、特に深い意味があった訳ではなく、クロージング・セッションで深田晃司監督の「淵に立つ」を劇場公開前に上映するのでそれを見たかったのと、小規模でマイナーな映画祭の方がエッジの効いた面白い作品に出会えそうな気がしたので。あとは、ついでに奈良観光もしようと思ったので。

「なら国際映画祭」はどんな映画祭なの?

2年に1回開催される映画祭で次回は2018年に開催予定です。奈良県出身の映像作家である河瀬直美がディレクターを務めていて、ボランティアベースで運営されています。昨年は奈良県からの助成金カットにより開催が危ぶまれる事態でしたが、2016年9月17日から9月22日までの6日間、無事開催することができました。クロージング・セッションでは河瀬直美さんと司会の方が号泣していました。開催にこぎつけるまでに相当な苦労があったようです。

「なら国際映画祭」のウリは何なの?

インターナショナル・コンペティションとナラ・ウェイブの2つだと思います。インターナショナル・コンペティションは、新進気鋭の若手監督の作品をノミネートし、観客賞、最高賞「ゴールデン SHIKA賞」を決めるコンペです。今回は全世界から1700作品を超える応募があり、その中から選ばれた8作品を上映していました。映画祭としてはマイナーな部類に入ると思いますが、それでも1700作品を超える応募があるってすごいですね。映画祭のコンペに勝ち抜くのは本当に狭き門なのだと感じました。

一方、ナラ・ウェイブは学生が手がけた作品を上映し、観客賞、審査員賞を決めるコンペです。どちらのコンペの作品も会場で見ることができます。

以下、作品リストです。

インターナショナル・コンペティション(8作品)

  • 『HEDI SCHNEIDER IS STUCK』(2015年/ドイツ・ノルウェー)監督:ソニア・ハイス
  • 『真白の恋』(2015年/日本)監督:坂本欣弘
  • 『THE BEEKEEPER AND HIS SON』(2016年/スイス・カナダ)監督:ディエディエ・ウォン
  • 『HOW TO WIN AT CHECKERS(EVERY TIME)』(2015年/タイ・アメリカ・香港・インドネシア)監督:ジョッシュ・キム
  • 『GOLDEN KINGDOM』(2015年/アメリカ)監督:ブライアン・パーキンス Brian Perkins
  • 『OLD STONE』(2016年/中国・カナダ)監督:ジョニー・マー
  • 『NAHID』(2015年/イラン)監督:アイダ・パナハンデ
  • 『MANANG BIRUNG』(2015年/フィリピン)監督:カール・ジョセフ・パパ

ナラ・ウェイブ(9作品)

  • 『波と共に』 監督:川添ビイラル
  • 『ぼくと駄菓子のいえ』 監督:田中健太
  • 『トオリ雨』 監督:稲田眞幹
  • 『溶ける』 監督:井樫彩
  • 『ひこうせんより』 監督:広田智大
  • 『町の匂い』 監督:栗原翔
  • 『かくれんぼ』 監督:田中希美
  • 『チョコレートケーキと法隆寺』 監督:向井啓太
  • 『川 崎 競 輪』 監督:水野さやか

実際に参加してみてどうだったの?

映像作品は全部で5作品見たのですが、どれも骨太でしっかりした作品でした。低予算で制作するため、派手な演出は期待できませんが、監督が日頃から感じている問題意識を脚本に反映させて、メッセージ性の高い作品を制作していました。貧困、不登校、家族関係の希薄化など社会問題を扱った重いテーマが多く、見たあとは少し疲れましたが、鑑賞後に監督の挨拶、Q&Aセッションがあり、作品の制作意図、苦労話などが聞けてとても楽しめましたし、刺激を受けました。

なら国際映画祭は、映像作品のコンペだけでなく、アート・イベントやトーク・セッションなども開催されており、いろいろな楽しみ方ができるので、次回もぜひ参加してみようと考えています。