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クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

こんなに笑ったのは久しぶり!内海慶一著『100均フリーダム』を読んで想像力を刺激される

書評

#1658 50 years old today

本を読んでいてこんなに腹筋が痛くなったのは久しくありませんでした。近所の図書館で偶然発見した本なのですが、私にとって示唆に富んだ本でした。

著書のタイトルからは内容を想像することができませんよね。私も手に取った時は「何だろう、このタイトルは!?どういう意味なんだろう!?」って頭の中に?が浮かびました。

本書は、著者が提唱する「100均フリーダム宣言」にもとづいて100円ショップで売っているちょっとおかしな商品に突っ込みを入れていく内容になっています。不思議で脱力感のあるアイテムに対して時に厳しく、時に遊び心のある文章で突っ込みを入れていきます。

そのまま何も考えずに読んでも楽しめますが、見開きの右側が100均アイテムの写真、左側が著者の文章になっているので、まず写真を見て自分なりにどういうツッコミをするかを考えてから左側の著者の文章を読んでみる、という読み方もオススメです。

そして、「100均フリーダム宣言」のコピーが秀逸なので、ここで紹介したいと思います。

100均フリーダム宣言

100均グッズには自由がある。
脱力感あふれる自由がある。
我々はそれを100均フリーダムと呼ぼう。 

100均フリーダム。
それは、突飛な商品コンセプトの肯定。
100均フリーダム。
それは、おおざっぱなデザインの肯定。
100均フリーダム。
それは、細かいことを気にしない精神。

100均フリーダムを知った者は気づくだろう。
自分の感性が今まで、洗練という名の鎖によって
がんじがらめにされていたことを。
自分のイマジネーションが今まで、
常識という名の檻に囚われていたことを。

100均フリーダム。
これは解放運動である。
あらゆる美意識から脱却するために、
今こそ、我々は行進するのだ。
100円玉を握りしめて。

さあ、自由になろう。

100均フリーダムの会
会長 内海慶一

「100均は安くても粗悪品が多いので、多少高くても質の良いものを買った方がいい。」と思い、100円ショップに近寄っていなかった自分が恥ずかしいです。視点を少し変えるだけで、こんなにも世界は広がるんですね。近々行ってみるつもりです。100円ショップに。ただ、この本が出版されたのは2010年で、今は100均のクオリティも上がっていると思われるので、ツッコミどころ満載のゆるいアイテムはあまり見つからないかもしれませんね。

著者の内海慶一氏は、著作家、コピーライターで日本ピクトさん学会の会長でもあります。著書に『ピクトさんの本』というピクトグラムに関する本があるので、こちらも気になっています。