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クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

ベン・アフレック主演「ザ・コンサルタント(原題:The Accountant)」を見てきたよ

映像作品 雑感

Accounting

予告編が面白そうだったので見てきました。ベン・アフレック主演のザ・コンサルタント。ネタバレがあるので、まだ鑑賞していない方は鑑賞後に戻ってきて頂ければと思います。

 

主人公のクリスチャン・ウルフは見た目が地味な会計士ですが、実は殺し屋という設定です。まあ、設定自体にやや無理があったり、突っ込みどころが多数ありますが、そういうところを気にしなければ楽しめる映画だと思います。

サスペンス映画って謎を解いていく過程での伏線の回収の仕方に醍醐味があって、鑑賞者はそこにカタルシスを感じると思うのですが、この映画は伏線の配置と回収に特にこだわっている印象を受けました。

いきなり映画のオチに触れてしまいますが、主人公の弟も殺し屋になっていて物語の終盤に現場で鉢合わせするとか、ぼーっと見ていると見逃してしまうようなシーンも実は伏線だったり、、

そして、この映画は単純なサスペンス映画ではなく、脚本の書き方が「クラッシュ」に近い気がしました。登場人物それぞれにストーリーがあって、物語が進むに従って点と点が繋がっていき、最後には「ああ、なるほど。そういうことだったのね。」となります。

ただ、オムニバス形式ではなく癖のある主人公を中心に物語が進むので、各人物の背景や出来事を無理に詰め込んでいる感じもあって、見ていて少し混乱する部分も出てきます。が、そこを差し引いても珍しいタイプの映画ですし、良く出来ていると思うのでオススメです。

そして、この映画のテーマは「人を見た目で判断しないこと」だと思いました。わかり易いのが主人公の設定です。地味な見た目かつ高機能自閉症でコミュニケーション能力は劣るけれども、数学的な才能は常人よりも突出しています。

「人を見た目で判断しない」というエピソードは物語の中に散りばめられていて、真面目そうなヒロイン役のデイナが学生時代に高価なドレスを買うために全財産をギャンブルにつぎ込んだ経験がある、とか堅物の米国商務省キング長官が実は裏で非合法の組織と通じている、とかメディナ分析官もエリートに見える経歴の裏側で犯罪歴があるとか、、他にもあったかもしれません。

そういうエピソードを入れることで、人間って単純じゃなくて多面的で、だから世の中が面白い!ってことを言いたいのかもしれません。詳しくは脚本を書いた人にインタビューしてみたいですね。

自閉症で会計士で殺し屋っていう、今までにない珍しいタイプのヒーローなので映画だけで終わらせるのはもったいない感じです。一話完結型のドラマとしてぜひシリーズ化してほしいと思いました。


映画『ザ・コンサルタント』予告編