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クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

財布を落として交番に紛失届けを出しにいったら相談員さんの働き方に感銘を受けた話

雑感

Trouble

少し前の話なのですが、なぜか突然思い出したので今回は人生で初めて財布を失くした話を書きます。

財布を失くすまでの経緯

当時、私は中部地方の人口10万人程度の地方都市で働いていました。仕事帰りにスポーツクラブによって運動をしてから自転車で自宅に戻る途中でした。午後11時頃だったと思います。ポケットに財布がないことに気づきました。いつもはズボンの右後ろポケットに財布を入れているのですが、それがないのです。

スポーツクラブに忘れたと思い、閉店間際の店内に入らせてもらい、ロッカー等を探しましたが見つからず、結局、諦めて帰りました。他にも自宅とスポーツクラブの間の歩道に財布を落としていないか念入りに見て回ったのですが、やはり発見できませんでした。

誰かが見つけて交番に届けてくれる可能性もありますが、最悪の場合、このまま財布が見つからない可能性もあります。私は、少し暗い気分になりながら財布の中に何を入れていたかを考え始めました。「クレジットカードと銀行のキャッシュカードの停止と再発行手続きはできるだけ早くやった方がいいな。あとは、運転免許証も入れてたからそれも再発行手続きか、、面倒だな」ということを考えていました。財布を落としたのはこれが初めてなのですが、これから発生するであろう面倒な手続きを考えると暗澹る気持ちになりました。

人生で初めての紛失届け

特にクレジットカード、銀行のキャッシュカード、運転免許証は悪用されては困るので、次の日の朝、すぐに交番に向かいました。交番は最寄駅の近くにあり、相談員(警察官のOB?)という役職の方が対応してくださいました。

交番の中に入って驚いたのは、デスクにはパソコンがなく、電話・FAX・書類ベースで仕事をしていたことでした。パソコンがないということは、ネットが使えないということです。イントラネットや社内メールにも接続できませんし、ネットサーフィンもできません。今時こんなオフィスがあるのか。私は度肝を抜かれました。

ただ、相談員さんは身なりが整っていましたし、ワイシャツ、ネクタイピン、腕時計等、ファッションに気を使っている様子が見て取れて好感が持てました。そして、自分のやることに対して環境を最適化していく姿勢は見習うべきだと感じました。地理案内や遺失物の受理のような仕事にはパソコンは必要ないということですね。。本当にそうかな。。あった方が便利だよね、パソコン。。

相談員さんの仕事の手際の良さ

私が「昨日財布を落としてしまったのですが、、」と言うと、相談員さんは机の引き出しから紛失届けの用紙を素早く取り出し、紛失した時間帯、内容物について私に質問をしました。財布に何を入れているかを正確に思いだせなくて、少し情けない気持ちになったのを覚えています。

ヒアリングが終わると相談員さんが電話の受話器を取り上げて、逸失番号取得の手続きをしてくださいました。

そして、相談員さんは「チラシでごめんね」と言いいながら、メモ用紙に逸失番号やクレジットカード会社の紛失届け先をメモしてくださいました。私は「チラシでごめんね」の意味が一瞬分からなかったのですが、なんと、机の上に置いてあるメモ用紙は新聞広告を切って束ねたものだったのです。この時代にまだそういうことをする人がいるとは!?紙媒体の新聞を購読していない私には真似ができませんけど、倹約する姿勢はしっかりと学ばせて頂きました。

デジタル時代に似つかわしくないアナログな仕事のやり方に度肝を抜かれた私は、相談員さんに対して畏敬の念を抱くまでになりました。

財布を失くして考えたこと

今回学んだことは、重要なものは分散して管理した方がいい、ということです。利用頻度の低いクレジットカード、銀行のカードをまとめて財布に入れておくと、失くした時のコストがどデカイです。当たり前のことですが、停止手続きや再発行手続きが面倒すぎます。

そして、意外と面倒だったのがWebサービス関係です。ECサイトやオンライン英会話のWebサービスにクレジットカード番号を入力している場合、カードを再発行するまでの間、一時停止手続きをするので、別のクレジットカード情報を入力する必要があります。自分がどういうWebサービスにクレジットカード情報を入力していたのか、正確に把握していなかったので、きちんと管理する良いきっかけになりました。

相談員さんの働き方にも感銘を受けました。パソコンやネットを使わない働き方なんて、例えるなら新日本プロレス全盛期の黒パンツのストロングスタイルでしょう。そんなの時代遅れで誰もかっこいいとは思わない。

でも、ちょっと待ってください。サービスを受けた私は特にストレスを感じませんでしたし、その手際の良さや倹約する姿勢にちょっとした感動を覚えました。現代社会では、大抵の会社ではパソコンが一人一台支給されて、パソコンの前に座っていればなんとなく仕事をしている雰囲気を出すことができます。

しかし、実際のところはどうでしょう。社内でインスタントメッセンジャーを利用して同僚と無駄な会話をしたり、ネットサーフィンをしたり、、パソコンやネットのせいで生産性を落としている場面があると思います。会社名は忘れましたが、一人一台パソコンを支給するのをやめて共有パソコンを何台か導入する仕組みを取り入れた会社が、業績を上げていました。

つまり、テクノロジーに依存しすぎて生産性を落とす場面があることを認識した上で、アナログの良さも取り入れて仕事をした方が質の高い仕事ができるってことだと思います。それが難しいのは分かっていますが、デジタルとアナログのバランスって本当に大事ですね。

まとめると、財布を失くした時のコストはどデカイということを認識したので、ズボンのポケットには財布を入れずカバンのポケットに入れるなど、細心の注意を払って生活するようになりました。結局財布は見つかりませんでしたが、相談員さんとの出会いなど得るものも少しはあったかなと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。