クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

錦織圭選手のコメントからメンタルコントロールについて考える

Pista Central Roland Garros 2009

全仏オープンテニスが佳境を迎えつつあります。日本の錦織圭選手は準々決勝で惜しくも敗れてしまいました。前哨戦を右手首の怪我で欠場したことや3、4回戦で少し身体に痛みが出ていたことを考えるとこの結果は上出来だったのではないでしょうか。

試合後の記者会見で錦織圭選手が試合中の気持ちの切り替え方や精神状態についてコメントしていたので、今回はそのことについて少し書きたいと思います。

記者会見での錦織圭選手のコメント

スポーツは、心技体のうち心が重要だと思います。特にテニスはメンタルが70%と言われるくらい心の部分が重要なスポーツなのですが、こういうメンタルの考え方って通常の生活にも十分応用できるものだと考えています。

ベスト8をかけた試合でフェルナンド・ベルダスコ選手と戦い、第1セットを0-6で落として、そこから立て直して勝利しました。第1セットの内容を見る限り到底勝ち目がないような試合展開でしたが、そこからどうやって立て直したのかを試合後の記者会見で語っていました。

例えば、「目の前の1ポイントに集中してプレーすることを心がけた。長いラリーを避けて早めに攻撃的に打ちにいってミスをしていたので、ラリーで繋いだりじっくり打ち合って自分からミスをする場面を作らないようにした」という趣旨のことを話していました。

ついつい先のことや過去のことを考えてしまって、現在のことが疎かになったり、100%集中できないことってよくありますよね。自分は集中力が散漫なので、何かをする時には時間を区切ってから作業を分解して一つ一つに集中するようにしています。

また、重要なポイントでコードボールが自分のコートに入った時の心境を尋ねられて「そういうことはすぐに忘れて次のポイントのことを考えるのが一番いい」という趣旨のことを言っていました。

不運なことや過去の失敗を引きずって、パフォーマンスに影響を与えるよりは、すっぱりと忘れて切り替える。すぐに次を考える。

自分はだらだら過去の失敗を考える癖があるので、確かにそういう時間があれば次を考える方が有益ですよね。当たり前のことかもしれませんけど。

自己対話とルーティン

じゃあ、どうすれば落ち込んだ状態や混乱している状態からタイミングよく切り替えることができるのか、ということなんですけど、切り替えるためには自分がどういう状態かをまず把握する必要がありますよね。

作業中でも冷静に自分と対話して、集中できていないと思ったら、一旦、作業を止めて深呼吸をするとか、音楽を聞いてリフレッシュをしてみるとか、自分なりのルーティンを持っているとよいのかもしれません。

まあ、文字で書くと簡単なんですけど、自分も含めて大半の人は、自分の状態を客観的に把握する、という所がうまくできないので、ルーティンを使う段階までいけないことが多い気がします。

でも、状態を客観的に把握することについては、意識をしながら場数を踏んで経験を増やしていくしかない気がしています。

会社員時代の自己対話の方法

少し話は変わりますけど、会社員時代に大学ノートを使って午前と午後に仕事の振り返りをしていた時期がありました。出社して朝一にその日のToDoリストを作成して、午前中にその進捗や反省点を振り返り、午後に仕事が終わった時点でもう一度進捗と反省点を自分で振り返ります。その代わり作業中は何があっても反省はせず、気づいたことがあればその場でメモを取っておくくらいにしていました。このやり方のポイントは、手書きで大学ノートに書くという点で、自分の文字で書くことで気持ちが落ち着きますし、記憶に定着しやすくなると思います。