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クロネコの塵壺

自分の頭で考えて生きていこう

マストドン(Mastodon)の開発者が考えていることについて

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いろいろな人に迷惑をかけながらなんとか生き延びております。ストックホルムで感じたことはいろいろあるのですが、それは別の機会に書くとして今回はネット上で話題になっているマストドンについて書きたいと思います。

マストドンとは、ドイツ在住の24歳の若者Eugen Rochkoさんが開発したツイッターライクなSNSサービスのことで、彼が開発したソフトウェア(federated social network server)はオープンソースとして公開されており、ライセンス条件を守れば誰でも利用できます。

ツイッターとの大きな違いは、ツイッターは一つのサーバでサービスをホストするのに対して、マストドンは複数のサーバで分散してサービスをホストする仕様になっていることではないでしょうか。

なぜこのような仕様にしたのか。この辺りの開発動機について、Eugen RochkoさんがMediumでコメントをしていたので紹介します。

組織や団体がセルフホスティングソーシャルメディアに切り替えるべき2つの理由(Two reasons why organizations should switch to self-hosting social media)」という記事の中で、マストドンをセルフホスティングソーシャルメディアと呼び、例えば、ある団体がマストドンのサーバ(インスタンスとも言うらしい)を独自に立ち上げると、他のサーバのユーザと会話をしたりフォローする場面で、グローバルで一意の名称を指定することになるので、それ自体がブランディングに繋がるという話をしています。

もう一つは、独自のマストドンのサーバを立ち上げることで、どのようなコンテンツをホストするかを自分自身で決定できるという利点について話しています。フェイスブックのフィードやツイッターのツイートの表示順序や内容が企業側のアルゴリズムによって操作されている現状があるので、そういう部分をユーザ側に取り戻そうという話です。

僕は、後者の話がとても重要だし、本質的な部分だと思っています。フェイスブックツイッターも無料で利用できるサービスです。だから、多少不満があっても無料だから仕方ないよねって諦めがちだと思うんですけど、この青年はそうじゃなかったということです。マストドンは、営利企業が提供する無料サービスの不便な部分を解消しようとする壮大な試みではないでしょうか。現状の問題点を適切に解きほぐし、新しいものの見方や可能性を提示することができたので、マストドンはここまで話題になっているのだと思いました。